教育系レポート作成例;学習指導要領について。
ちょっと古い版なのですが、学習指導要領についてのレポート作成例です。
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出題:学習指導要領について説明し、現行の学習指導要領について論じなさい。
学習指導要領は、小・中・高校の一般的な教育内容・指導方法、各教科の内容組織について各学年の配分、単元や事項の配列を指示したものである。これによって学校の教育計画がたてられ、教科書が編纂される。学習指導要領は文部科学省が定めると規定されている。
1947年3月、従来の教授要目と国定教科書教師用書にかえ、文部省により、アメリカのコース・オブ・スタディなどを参考として作成された。1947年版においては、学習指導要領はあくまで「試案」であった。それは、戦前の教育の画一的傾向を反省し、「こんどはむしろ下の方からみんなの力で、いろいろと、作りあげて行くよう」にするためつくられたものであった。したがって学習指導要領の基準とは大体の範囲を示し、教師の良識と社会的同意にもとづいて解釈されるのが当然であると思われる。「試案」というのは暫定的という意味ではなく、随時改訂されるばかりでなく、教育現場における教師の自主的計画を重視するという意味を含んでいたといえよう。しかし、1955年の高校指導要領改訂の際、「試案」の2字が削除され、58年改訂以降は官報に告示され、教科書編集の基準としての拘束力が強化された。
その後学習指導要領は、ほぼ10年ごとに改訂され、最近の改訂は、小・中学校が98年12月、高校と盲・聾・養護学校が99年3月であり、2002年4月から小・中学校で実施されている。この改訂では、完全学校週五日制を実施し、各学校がゆとりの中で特色ある教育を展開すること、子どもたちに学習指導要領に示す基礎的・基本的な内容を確実に身につけさせるとともに、自ら学び自ら考える力などの「生きる力」をはぐくむことが目指されている。そのための主な改革点としては、子どもの主体的な学びを実現するための「総合的な学習の時間」の創設、授業時数の縮減、教育内容の厳選(三割削減)、中学校と高等学校における選択学習の幅拡大、絶対評価の重視などがあげられる。
また、近年文部科学省は、学習指導要領の位置づけを、各学校において教育課程を編成し、実施する上での「最低基準」としての性格があると新たな見解を表明した。これにより、理解の進んでいる子どもは発展的な学習で力をより伸ばすとされ、教科書の検定基準も変更された。学習指導要領の内容の改訂にとどまらず、位置づけそのものが変わったことは、特記すべき事項であると思われる。
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